髄液動態不全に伴う自律神経失調症外来(硬膜外気体注入療法外来)のご案内

自律神経失調症とは

自律神経失調症は自律神経のバランスが崩れ、様々なつらい症状が生じる疾患です。
自律神経は私達が意識しなくても勝手に働いてくれている神経ですが、様々なストレスが加わった時や、内分泌系システムや免疫系システムの障害乱れにより自律神経のバランスが崩れてしまうことがあります。また体の成長に神経の働きが追いつかず症状が出現する場合もあります。
脱水症や甲状腺疾患など、自律神経のバランスが乱れた原因がはっきりしている場合は、原因となる病気を治療することで症状の改善が得られます。
原因が不明の場合に「自律神経失調症」と診断され、心の病として扱われる傾向があります。

当院は「髄液動態不全」の代表疾患である、特発性正常圧水頭症脳脊髄液減少症の診療を2004年から取り組んで参りました。そしてこの 17 年間で脳脊髄液減少状態に陥った後、光過敏や音過敏、めまい、倦怠感など「自律神経障害」を呈する多くの症例を経験してきました。
当院の川原医師らにより、「髄液動態不全」の一部を頚胸椎 MRI で確認できるようになっています。これらの所見を参考に、髄液動態不全に伴う自律神経障害はブ ラッドパッチ硬膜外気体注入療法により改善が期待できると強く考えている次第です。

硬膜外気体注入法を 5 年以上の期間実施されている当院顧問の高木清医師は、「脳脊髄液減少症」「起立性調節障害(特に体位性頻脈症候群)」「過敏性腸症候群」「多汗症」「慢性疲労症候群」「線維筋痛症」「子宮頚癌ワクチン後遺症」「コロナワクチン後遺症」「コロナ後遺症」、等でみられる自律神経失調症状の改善・維持効果が期待できると考えておられ、我々の研究結果もそれを支持しています。

今のところ自律神経失調症に対する確実な治療方法は存在せず、主に対症療法や生活指導が行われているのが現状です。我々の行っている治療「硬膜外気体注入療法」は、自律神経機能を整え、体調を改善させるイメージです。残念ながら、現在この治療は保険診療ではなく自由診療(全額自費)です。しかし様々な薬物療法や認知行動療法を行ってもなかなか良くならない方には一度検討しても良い治療方法と考えております。

なお我々は、この治療が保険診療になることを目指して科学的デー タの収集・整理をすすめています。まずは、「自律神経失調症」と診断されて治療されているものの、なかなか良くならない患者さん、そして「こころの病」として片付けられている患者さんに、当院の自律神経失調症専門外来の受診をおすすめいたします。情報を整理して治療方針を一緒に考えましょう。

自律神経失調症外来受診に際して

症状や経過をきちんと把握することが、速やかで適正な診断・治療につながります。
予約後、受診の際には下記の問診票をダウンロードし印刷してご記入の上ご持参下さい。

軽度外傷性脳損傷(脳脊髄液減少症)等チェックリスト

自律神経失調症の症状チエックリスト

当院の(髄液動態不全に伴う)自律神経失調症外来で取り扱う主な疾患

1.軽度外傷性脳損傷
2.脳脊髄液減少症
3.起立性調節障害(特に体位性頻脈症候群)
4.過敏性腸症候群
5.多汗症
6.慢性疲労症候群
7.線維筋痛症 等

診療予約について

診療予約はお電話にて承ります。
自律神経失調症外来の予約希望の旨お伝え下さい。(完全予約制)
電話:099-226-1231

担当医:
脳神経外科 厚地 正道 医師
木曜日 午後 2 時~午後 6 時
日曜日 午前 9 時~午後 12時(日曜日は 1時間あたり予約特診料 5000 円の負担がかかります)

脳神経外科 川原 隆 医師
月曜日 午後 2 時~午後 6 時
火曜日 午後 2 時~午後 6 時

受診を考えの方へお願い

この「硬膜外気体注入療法」はあくまでも補助的な治療法と考えて下さい。
現在の治療を打ち切ってこの治療のみに走ることは大変危険ですので決してそのようなことはなさらないで下さい。