脳神経疾患の専門病院として、将来へ向けた積極的な視点を!
この度、厚地脳神経外科病院開設50周年の節目に院長職を拝命しました。永きにわたって鹿児島県の脳神経疾患に数多く対応してきた伝統あるこの病院が、引き続き地域医療に貢献を続けられるように努力を続けることが大切だと考えています。そのためには、脳血管障害や脳腫瘍などの脳神経疾患に対するの高度な専門性を保つために日々研鑚することはもちろん、認知症をはじめとする加齢にともなう機能障害にも対応していきます。そして勤労者や若年者の社会活動に支障をきたす、頭痛や自律神経失調に対する診療を充実させることも大切です。
今後も患者さまに安心して受診していただくように施設の質を高めていくように努めていきます。
このような診療を行っていくうえで、地域の開業医、診療所、中核病院の先生方との連携を深めていくことは大切です。そして医療・介護との連携を強化し、脳神経疾患を発症した患者さまの急性期、亜急性期、慢性期、在宅・施設での療養のあらゆる場面に積極的にかかわり、患者さまやその御家族の安心した暮らしを守っていきたいと思っています。
新型コロナウイルス感染症の影響や医療制度の変遷により、多くの地域で患者さまの受け入れ対応に支障をきたす場面が認められます。それぞれの施設の取り組みを参考に、私たちも体制強化に努め、引き続き頼りになる厚地脳神経外科病院を目指してまいります。
どうぞ宜しくお願い致します。
令和4年10月1日
厚地脳神経外科病院 病院長 川原 隆